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OpenAI Canvas - AIと共同作業を加速する新たな作業空間 -

近年、AIとの対話ツールはチャット形式での利用が主流でしたが、OpenAIが提案するCanvasは、従来の会話型インターフェースを超えて、文章作成やコード編集など複雑なプロジェクトにも対応できる新しい作業環境です。

OpenAI Canvasは、ユーザーとAIが同じ画面上でプロジェクト全体を俯瞰しながら、
部分的な修正や改善を行える点が大きな特徴となっています。



目次


Canvasとは何か

Canvasは、ChatGPTとの共同作業をよりスムーズに進めるために設計されたビジュアルインターフェースです。従来のチャット形式では、会話の流れの中で個別の編集や細かい調整を行うのが難しかったのに対し、Canvasは以下のような特徴を備えています。

  • プロジェクト全体の把握
    単なるテキストのやり取りではなく、文章やコード全体を一つのキャンバス上で管理することで、全体の文脈を維持しながら編集作業を進めることができます。
  • 柔軟な編集機能
    ユーザーは特定の部分をハイライトして、AIに対して具体的なフィードバックや修正を依頼できるため、細部にわたる調整が容易になります。


 

Canvasの開き方

Canvasは、ChatGPTの通常の対話インターフェースから開くことができます。メッセージ
送信ボックスの下に配置されているツール一覧から「キャンバス」を選択することで指定できます。

キャンバスを指定すると、左に通常の対話インターフェース、右に作業エディタが展開されます。
作業エディタは、文書やプログラムコードなど作業内容に合わせて自動的に最適なエディタが展開されます。

  • コーディングエディタを展開する場合
    対話インターフェースで、作成したい機能や関数、データ整理の方法を適切なプログラミング言語ファイル形式を指定して指示すると展開できます。
    コーディングエディタでは、簡易な実行機能やデバッグ機能を備えています。


<指示内容の例>

郵便番号を入力すると、その地域の住所を取得する関数をPythonで作成してください。


  • テキストエディタを展開する場合
    対話インターフェースで、編集したいテキストや執筆したい内容を指示すると展開できます。
    テキストエディタでは、任意のテキスト範囲を指定し文字の大きさや太さを調整することができます。

<指示内容の例>

Open AI canvasについての記事を執筆します。以下の文章は試筆途中のものです。エディタを展開してください。 


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 OpenAI Canvas -AIと共同作業を加速する新たな作業空間- 近年、AIとの対話ツールはチャット形式での利用が主流でしたが、OpenAIが提案するCanvasは、従来の会話型インターフェースを超えて、文章作成やコード編集など複雑なプロジェクトにも対応できる新しい作業環境です。OpenAI Canvasは、
ユーザーとAIが同じ画面上でプロジェクト全体を俯瞰しながら、部分的な修正や改善を行える点が大きな特徴となっています。 Canvasとは何か Canvasは、ChatGPTとの共同作業をよりスムーズに進めるために設計されたビジュアルインターフェースです。従来のチャット形式では、会話の流れの中で個別の編集や細かい調整を行うのが難しかったのに対し、Canvasは以下のような特徴を備えています。 • プロジェクト全体の把握 単なるテキストのやり取りではなく、文章やコード全体を一つのキャンバス上で管理することで、全体の文脈を維持しながら編集作業を進めることができます。 • 柔軟な編集機能 ユーザーは特定の部分をハイライトして、AIに対して具体的なフィードバックや修正を依頼できるため、細部にわたる調整が容易になります。
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コラボレーションを促進するインターフェースの特徴

Canvasが提供するコラボレーション機能は、AIと人間がより共同作業をスムーズに進められるビジュアルインターフェースとなっています。その主な特徴を以下にまとめてみました。

インタラクティブな編集

  • インラインフィードバック
    フィードバックユーザーがテキストやコードの特定部分を選択すると、ChatGPTがその部分に対して直接コメントや修正案を提示します。
    コピーエディターやコードレビュー担当者がそばにいるかのように、プロジェクト全体の一貫性を保ちながら詳細な調整が可能です。下の画像で示すようにドラックアンドドロップで指定した範囲についてChatGPTに指示を出すことができます。


  • 編集ショートカット
     文章の長さを調整したり、読みやすさを向上させるためのショートカットが用意したりされて
    おり、下の画像で示すように画面右下のアイコンからワンクリックで「編集案の提案」「文体の変更」「最終チェック」などが行えます。
    これにより、従来のチャット形式よりも迅速に作業を進めることができます。編集の程度はスライダーで調整できるので具体的な程度をプロンプトで指定しなくても作業することができます。



バージョン管理と復元機能

  • 作業履歴の管理
     Canvasには編集履歴が自動的に保存されるため、過去のバージョンに容易に戻ることができます。これにより、試行錯誤のプロセスが安全かつ効率的に行える環境が整っています。


コーディングにおけるCanvasの利用

AIによるコーディング支援は、近年注目されている分野の一つとなっており、各社から続々と新製品・新機能が発表されています。Canvasはプログラミングにおいても、従来のチャットベースのやり取りでは得られにくかった視覚的な管理と細かな編集機能を提供します。

  • コードのインラインレビュー
     AIはユーザーが書いたコードに対し、具体的な改善案やエラー修正の提案を行います。

    コードのどの部分が問題なのか、どのように改善すべきかを視覚的に示すため、デバッグ作業が効率化されます。

  • ログの挿入とコメント追加
     コードの動作確認やデバッグのために、AIが自動的にログ出力用のprint文を挿入したり、コードの各部分に説明的なコメントを追加する機能も備えています。

    さらに、異なるプログラミング言語間の変換も可能で、複数言語での開発プロジェクトに柔軟に対応できます。


利用開始と今後の展望

Canvasは、2024年12月10日より順次無料ユーザーへの利用拡大を開始しました。
今後、新たな機能をベータ版として有料ユーザーへ展開し、そこで得られたユーザーフィードバックをもとにさらなる機能拡張とUI改善を行いながら、最終的はすべてのユーザーに順次展開されていく方針です。



まとめ

OpenAI Canvasは、従来のチャット形式を超えたビジュアルインターフェースとして、文章作成やコード編集といったクリエイティブな作業を大きく変革します。

ユーザーはキャンバス上でプロジェクト全体を俯瞰しながら、必要な部分だけを選んでAIからのフィードバックを受け取ることができ、試行錯誤の過程が効率的に進むため、作業時間の短縮と質の向上が期待されます。
AIモデルによる高度な編集支援は、従来のツールにはなかった新しい共同作業の可能性を示しており、今後のアップデートや機能拡張によって、より多くのユーザーがその恩恵を受けることになると考えられます。

実際本記事は、Canvasを活用して執筆したものです。文章の構成や適切な表現の検索にとても役立ちました。
筆者は、Canvasにより人とAIの協働がより直感的かつ効率的なものに変わり、今後のクリエイティブなプロジェクトのあり方に大きな影響を与えるであろうことを実感しました。

読者の方も、是非、実際にCanvasを体験することで、その利便性と可能性を実感してみてください。

 

  




記事を書いた人
佐藤 玲央

理工学専攻の大学院2年生です。医療者教育における生成AIを活用した学習支援について研究しています。趣味はスノーボードでインストラクターの資格を保有しています。